- 別冊ちゅらぼし日記 第5号 -
「美ら地球学級」 奈良生駒台小学校訪問記
先生方からのメッセージ -2-
生駒市立生駒台小学校 H17年度5年生担任 浪越一浩先生より |
浪越一浩先生 @職員室
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初めて話をきいたときはどう思われましたか?
「生駒台小学校の卒業生が、世界を旅するので国際理解教育の一環として交流してみないか」というお話をいただいたときは、正直戸惑いました。
実践例が他にないということだけでなく、何よりも交流をどのように進めていけばよいのか全くイメージがわかなかったからです。ただ、漠然とおもしろそうだな、やってみたいなという気持ちは強かったです。
そんな中、山田拓さん慈芳さんが学校に来てくださり、旅の経緯や目的などを話してくださいました。この旅が、拓さんが子どもの時からずっと思い描いてきた夢を実現するためのものであるということや、旅の写真や日記で、「知りたい」という子どもたちの好奇心を刺激し、世界の国々の自然や生活について理解を深め、共に「地球を長持ちさせる」ことについて考えてもらいたいという拓さん慈芳さんの熱い思いに共感しました。
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実際の授業の様子を教えてください!
お二人とは、平成16年度と17年度に本校の五年生が交流させていただきました。
生駒台小学校では、平成16年度から情報科が始まりました。
事前の調査で、高学年では、家でもインターネットをしている子どもが多いことがわかっていたので、お二人と交流する前に、ネチケット(インターネットをする際のルールやマナー)の指導を情報科の中でしました。
「インターネットとはどのようなものか」ということだけでなく、教師が作成した掲示板やチャットなどで実際に体験させ、危険な点や便利な点などを考えさせながらルールを作ったりマナーについて理解を深めたりさせました。
その後、「寺子屋(美ら地球回遊記)」が更新されたときにはパソコン室に行き、ホームページを見て、感想や質問、励ましのメッセージなどを書き込みました。
子どもたちは、「次はいつホームページを見に行くの。」「今どこにいるのだろう。」「質問の答えを書き込んでくれているかな。」と、この時間をとても楽しみにしていました。
また、国語科の、「依頼の手紙、お礼の手紙」の単元で学んだことをもとにして、調査依頼の手紙を書きました。
ホームページ上で、手紙の質問に答えていただいたり、一人一人にていねいな返事を書いてくださったりしていただけたことに、子どもたちは感動し目を輝かせていました。
ホームページを見ながら、意欲的に自分で興味のあることを調べたり、質問したいことを考えたりしている様子から、子どもたちのニーズに応じた内容であることを実感することができました。
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学校訪問の際の子供たちの反応はどうでしたか?
旅を始められる前、旅から一時帰国されたとき、旅を終えて帰国されたときの計3回生駒台小学校に足を運んでくださり、話をしてくださった時は、子どもたちは熱心にメモをとりながら聞いていました。
今までインターネットや手紙を通じてでしか関わってこられなかったため、少し緊張している様子でしたが、質問したり、休み時間に話をしに行ったりと積極的に関わっていました。
「やっと会えた。」と子どもたちが言っていましたが、実際に会って交流したということが一番うれしかったようです。
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交流を終えて、良かったこと、難しかったことなど教えてください!
< 良かったこと >
お二人は子どもたちの興味や関心に常に気を配りながら、交流してくださいました。子どもたちの学習の振り返りや作文から、そんなお二人の気配りが、子どもたちとの関係をより深いものにし、「もっと知りたい」という学習意欲をわきおこさせたということを実感しました。国際理解教育だけでなく、人とのつながりの大切さや、夢をあきらめず追い続けることのすばらしさなども、子どもたちは肌で感じることができたように思います。
< 難しかったこと >
情報科の学習に1〜6年生が取り組んでいるので、授業時間だけでなく休み時間もパソコン室が空いていないことがあり、子どもたちがホームページを見たいと思ったときに見せてあげられませんでした。
自発的な学習の支援を十分にしてあげることができなかった点が心残りです。
交流学年の5年生は130人を超えているので、一人一人が直接掲示板に質問や励ましのメッセージを書き込んだり、メールを送ったりすると、膨大な情報量になってしまいます。そのため、4人グループを作り質問や感想などをまとめて書き込む形をとりました。
書き込んだり、意見をまとめて文章にしたりする作業は一人でするため、全員にそのようなスキルの向上を目指させることができませんでした。
また、質問箱や落書き帳などには、自分が書き込んだとき以外興味を持って見ていなかったので、もったいないと思いました。質問箱の中にクイズ形式のコンテンツを作ったり、音を出したりするなどの工夫があれば子どもも積極的に他の人の質問や書き込みに興味を持ち、学び合いの場になるのではと思います。
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美ら地球回遊記にひとことお願いします!
「美ら地球回遊記」は、子どもも大人も楽しめるホームページだと思います。
見ていると「地球のことを考えよう。世界に目を向けよう」という気持ちにさせてくれます。
どんなドキュメンタリーにも負けない説得力がここにはあります。
それは、拓さん慈芳さんが自分たちの足で世界を回り、実際に見、肌で感じた経験に加えて、今二人が何を考え、何をしようとしているのかについても記されている現在も進行中のサイトだからです。
例えば、日記の中に、箸やペットボトルを無駄にしないように自分専用のものを常に持ち歩いておられることなどが書かれています。
これは、今の私たちの生活を見直すきっかけを作ってくれます。また、もちろん世界各国の生活や文化についても学べますし、何よりも写真がとてもきれいなので地球の自然の美しさや偉大さに心を打たれます。
「寺子屋」の方は、子どもたちの興味に沿った内容がたくさんあり、学校で教材として使わせていただくと良いと思います。
私自身が世界や地球のことに目を向けて生活していくためにも、今後もお二人の活動に注目し、世の中の動きや人々の考え方により敏感であり続けたいと思います。 |
美ら地球回遊記よりひとこと:
初めて小学校を訪れたときの先生方の戸惑われた印象、覚えています。
それもそのはず、なんせ肝心のサイトができていないのですから、何をどう使って交流するのか見当もつかないのは当たり前ですよね・・・
そんな私たちを受け入れていただいて本当に感謝しております。(慈芳)
そんなこんなの始まりでしたが、徐々に協力体制が確立していき、ここまで実りある活動となることができたのは、浪越先生をはじめ台小の先生方のおかげです。本当にありがとうございました。
これからも何かご協力できることがあれば、ぜひ相談させてください!(拓)
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