ウザンバラハイキング / Hiking in Usambara Mountains #2

Day2: 11/12

晴れ

 

今日は、歩きに歩いた昨日と異なり、のんびりモード。ムタエ周辺を散策する。
9:00ごろ、ゲストハウスを出発。村のさらに奥(北)の方にビューポイントがあ るというのでそこまで行くことに。

村の人々の生活を見ながら、"Habari?" "Nzuri" (元気ですか?/ 元気です)を声をかけあったりするのもなかなか楽しい。もちろん子供たちの「ハワユー?」「ムズングー!」攻撃はここでも健在。


ムタエ村
村の中心部を過ぎると家はまばらになり、山の斜面に畑が広がる。
ここも熱帯雨林だったと思われるが、その面影はあまりなく、今ではユーカリなどの外来種が目立つ。山の上の方まで家がたっているところは、何か日本の田舎にも通じるものがある。
人々の生活ぶりも「昔は日本もこんなんだったんだろうなぁー」と思ったりする。

切り開かれた山

急斜面の畑の中の小道を登って1時間ほどでビューポイントへ。といっても特にちゃんとした展望台があ るわけではなく、眺めは良いが、大きな岩の上で眺めを楽しもう程度のものである。
すぐ近くに民家があってすでに私たちを見つけた子供たちが騒いでいるのが見える。


ビューポイントの横にある民家

予想通り、ここでもあっという間に15人くらいの子供たちに囲まれた。
「Picha! Picha!」 (スワヒリ語で写真のこと)と騒ぐ子供たち。たまに来る観光客がカメラを持ってくるので彼らは写真を撮ってもらうのがとても楽しみのよう。しかも最近はデジタルカメラを持っている人が多いからか、すぐに撮ってもらった写真を液晶画面で見られるということもちゃんと知っている。

彼らは私たちの撮った写真を見ては大騒ぎする。「お前、へんな顔してるじゃん!」とか言っているんだろうな〜

テレビもゲームもないこの村では、私たちのような観光客が子供たちにとってものすごい刺激になるようだ。どの子も目がきらきらしている・・・


カメラの前で踊りだす子供たち

ランチと昼寝をはさんで夕方はもう一度村を散策。
このときは、子供たちだけでなく、カラフルな布をまとった女性たちとちょっと話すことができた。(といっても挨拶しか知らないスワヒリ語なので会話といえるかわからないが・・・)

夕暮れ時にぷらぷらしていると、丘の上の教会から歌声がきこえてきた。素敵なコーラスなので思わず惹き付けられ、教会の外に座ってしばらくきかせてもらった。

アフリカの人は歌が大好きだし、やはり天性の歌の才能があ るようだ。
私はクリスチャンでもないし、スワヒリ語で歌っているので、歌詞は全くわからないし、楽器もたぶん机かなんかを叩いているだけなのだが、夕焼けを眺めながらきいたコーラス、何故かものすごい感激して、旅してて良かったなんて思ってしまった。


カラフルな布をまとう人々


ムタエの夕日

Day3:
11/13

晴れ

今日はルショトにバスで戻る。
ルショトまでのバスは朝4時20分。バスは4台ほどあるが全てこの時間に出るという。ルショトからダル・エス・サラームやアルーシャまでそのまま行くから、早朝でないとその日につけないのだ。

ウガンダでも田舎から出る早朝バスを経験したが、ここでもそれと同じように朝4時半ごろから村中を起こさんばかりにバスのクラクションが鳴り響く。目覚まし代わりをしてくれているのだろうが、バスに乗らない人には大迷惑だ。

ルショトへは下りということもあって比較的順調にバスは進み、6:30にはルショトへ到着。

Yassinとはここでお別れである。彼に当たったのはすごいラッキーだった。彼は英語も堪能、知識も十分、このツーリズムのパンフレット作りや新しいプログラム作りなども行っている。今後も何かききたいことがあ るかもしれないとメールアドレスも交換しておいた。

その後、今日はまだまるまる1日あるということで、ルショトから歩いて行かれるイレンテ・ビューポイント(Irente View Point)まで行ってみた。
ここにもガイドをつけて行く人が多いが、Yassinの話では自分らでも行かれそうだったのでそうすることにした。

村の中心にある教会の横から"Irente View"(ロッジかなんかの看板)を頼りに西の方に上っていく。
だらだらと上り下りを繰り返し1時間弱で "Irente Farm"という農場につく。(ガイドツアーではここでランチを取る人が多いらしい)
さらにそこから道なりに行くととあるロッジが見えてくる。このすぐ横がビューポイントなのでそこを目指す。

10:45 イレンテ・ビューポイント到着。噂どおり断崖絶壁の上で、柵も何もないのでちょっと下をみると足がすくむくらいであ る。180度眺めが開け、気持ちよい。
(ただし、このすぐ横にあるロッジはちょっと景観を乱していると感じた。しかもビューポイントに行くにはそのロッジの敷地の端を通らないといけないのだ)

1時間ほどぼーっと雲と平原を眺め、「ウザンバラ来て良かったねぇ」と振り返りながら帰路に着いた・・・


イレンテビューポイント

ウザンバラハイキングの良さはなんといっても地元の人々(特に子供たち)との交流である。
他の有名どころの山や国立公園のサファリではほとんどそんな機会はない。
また、森林保護区と人の住むエリアが近接し、まだら模様になっているから、広大な国立公園を訪れるときと異なり、いかに熱帯雨林が切り開かれてしまっているか、目の当たりにすることができる。そしてそれが本当の今のアフリカだと思う。

このツーリズムプログラムは、ドイツとオランダの援助を受けて始まったらしいが、今では全て地元の人たちで運営しており、まだまだ訪問客の数は少ないが、すごくうまくいっているようだ。今後も続いていくことを期待している。

 

メモ:

  • ルショトへの行き方:
    • アルーシャ(Arusha)、モシ(Moshi)、ダル・エス・サラーム(Dar Es Slaam)などからバスが出ている。
      私たちの乗った Moshi発、ルショト行きの直通バスは、朝7:00に出るときいたので、6:30ごろバスターミナルに行くと早速バスに案内された。が、ここ東アフリカのお決まりどおり、人がいっぱいにならないので、出発は結局7:30近く。まぁ良いほうだ。
    • Arusha - Dar Es Slaamを結ぶエクスプレスバス(Royal Coach、Scandinavianなど)を利用して、モンボ(Mombo)まで行き、そこで乗り換えてルショトまでという手もある。時間的にはそのほうが効率良いようだが、エクスプレスバスは途中下車しても終点までの全額払わされるとのことだった。
  • ツーリストオフィス(West Usambara Cultural Tourism Programme / Friends of Usambara Society)は村のメインロードからちょっと入ったところにある。とても小さいが壁一面にここが主催しているプログラムとあたりの宿の情報なんかが張り出してある。ハイキングのほかマウンテンバイクツアーなどもやっている。
  • ルート:
    • 私たちはムラロ→ムタエを歩き、帰りはバスで帰った(ルートマップはこちら)が、ルートはローカルバスを組み合わせていくらでもアレンジできる。ツーリストオフィスの人と相談すると良いと思う。アフリカとは思えないテキパキぶりで対応してくれる。 
    • 私たちのルートは基本的に上りが続く。こっちの方が景色が良いとすすめられたのでそうしたが、楽なほうがよければ反対に下るのも可。
  • 持ち物他:
    • ガイドブック(Lonely Planet "Trekking in East Africa")にはキャンプできるとあったので、キャンプ用具を全て持っていったのだが、村に泊る場合はゲストハウスがあるので(安いし、そちらの方が安全)、いらなかった。(結局テントはツーリストオフィスに預かってもらった。) だからデイパックに水ボトルとカメラとちょっとした着替えだけという装備でもOK。(ガイドはそんな感じ)
    • 食事は食堂に行って食べるケースがほとんどのようで、食堂の人もハイキング客が食べに来るのを期待している風があるので、結局私たちは3泊中、2泊の夕食を食堂で食べることにした。フレンチフライ、パスタ、トマトと肉の煮込みなどけっこうおいしかった。地元の人と同じものを食べたければリクエストすればOK。

 

※ 現地の人との交流にはスワヒリ語が必須。私たちはこれを持っていきました。

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