セレンゲティ サファリ / Safari in Serengeti National Park -2-

セレンゲティの思い出 ベスト3

セレンゲティで見た野生動物の様々なシーン、あ げればキリがないが、その中で特に思いで深かった3つは・・・

1. ヌーの大群を目の当たりに

私たちのセレンゲティで見たいものリストにあがっていたヌーの大群。11月中旬の今、おいしい草を求めてケニア側のマサイマラ国立公園からセレンゲティへと戻りつつあ るはずということで、期待していた。
セレンゲティ内に入ったばかりのところでは、まだまだ草が黄色く、乾いているように見えたので、まだ戻ってきていないのかなぁーと思ったのだが、キャンプのあるセロネラに近づくにつれて、ちょっとずつ緑の新しい草が混じり始め、セロネラ川の川辺は青々。これはいけるぞ!と思ったら、やっぱりいたー!地平線をうめつくすヌー&シマウマの大群。
南部アフリカで、ヌーとシマウマはたくさん見たものの、こんな大群は初めて。
先頭が走り出すと皆一列になって走り出し、土煙があがる。

残念ながら私たちが最も見たかったヌーの大群の川渡りは、この南下の移動時期よりも北上の時期の方が見られる確率が高いということで次回へお預けとなったが、つい2週間前はこのあたりにヌーが全然いなかったということなので、ぎりぎりまで待った甲斐あり。うれしい限りだ。


アカシアの木の下で一休みするヌーの群れ

2. ライオンの交尾

写真集によく出てくるライオンの交尾は2回も見ることができた。いずれも真昼間。
オスがそろそろとメスの方へ寄っていき、後へ回り込む。メスはけだるそうにしていて顔色ひとつ変えない感じ。交尾中はオスが「ウゥー」っと低い声でうなったりしながら何回かガォーっと口を開く。そうそう、この顔見たかったんだよねぇー
終わるとすぐにちょっと離れて、お互いクークー寝はじめる。
20分くらいするとまたオスがメスの方へ・・・ 

こんなシーンがいとも簡単に見られてしまうのがセレンゲティ。すごい!


昼下がりの情事!?

3.チーターと初対面

南部アフリカでは野生のチーターを1頭も見ることができなかった私たち。東アフリカでは絶対に見たい!と意気込んでおり、マイケルにもそう伝えていたので、彼は必死に探してくれた。

いつもはセロネラ付近にもいるとのことなのだが、今セロネラ付近はライオンとハイエナが多すぎて、チーターには住みにくい環境なのだとか。獲物を捕えても横取りされる可能性があるのだ。

チーターはライオンと違って水が近くになくても大丈夫なため、もっと乾いたところにいるのだろうということで、マイケルはセレンゲティの中でも人があまり訪れない地域へ車を走らせた。

私たち以外サファリカーは一台もなく、道もメインロードと比べるとかなりラフ。シマウマやヌーもおらず、いるのはガゼルのみ。そんなところである。
かなり暑くなってきたので、チーターは木陰にいるはず、とサバンナに生えるあらゆる木の下を双眼鏡で探すがなかなかいない。チーターを探すマイケルの目はこわいほど真剣。私たちのリクエストに応えてくれようと必死なのが伝わってくる。

荒野を2時間ドライブしたものの全く気配がなく、あきらめかけていた矢先、なぜか乾いたサバンナの真ん中に人が歩いている。
マイケルは、車を止め、スワヒリ語でなにか話しだした。どうやら「チーターはいないか?」ときいているようだ。男は身振り手振りで何か方向を教えている様子。
話が終わるとマイケルは「アサンテ!(ありがとうの意)」といってまた車を走らせ始めた。何の目印もないように見えるサバンナをつっきり、車が止まったところ。そこには2本ほど小さな木が生えていて、木陰には何か動物が横たわっている。

チーター! それが私たちが生まれて初めて見た野生のチーターだった。獲物を捕えて食した直後らしく、お腹 がぽんぽこりんに膨らんでいる。もう一本の木の下にはハゲタカがたかっていた。チーターの食べ終わった後の獲物をついばんでいるのだろう。

小さい 頭としなやかで長い脚は他の捕食動物とは全く違う。そして目の下の黒い線、思い描いていた通りの最高に美しい生き物だった。


木陰で休むチーター

 

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