Day5:
11/5
晴れのち曇り
2時間超
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いつものように朝は快晴。山頂がドーンと見えている。ここまで来ると氷河も良くみえるので、白い雪に赤い朝日があ
たって美しい。 |
朝の山頂 |
この日ものんびりスタートで8:45出発。ちょっと登って浅い谷をトラバースというのが何回か続く。
さすがにここには植物もほとんどなく、岩と火山灰でできた道。けっこう殺風景であ
る。
Karangaから先に水がないため、ポーターたちは今日20リットル超の水を持って移動しなければいけないのでいつもに増して重そうである・・・ |
荒野の一本道 |
10:30 Mwekaルートへ下るトレイルとの分かれ道に着く。ちょうど上から降りてくる人が見えた。今朝アタックしてきた人たちだろう。
10:50 分かれ道からちょっと登るともうBarafu Camp(バラフキャンプ -4,600m)。最高地点のキャンプ地である。この時点で先週登ったメルーの山頂より高いと思うと、すごいところに来たなぁーと実感。
このキャンプからは東にMawenziと呼ばれるピークが良く見える。 |
標高4,600mのキャンプ(Mawenziを望む) |
ついに今晩から明日の朝にかけて登頂である。午後にかけてゆっくり休養。この高度、 さすがにトイレに行くのに岩場をちょっと登るだけでもちょっと息がきれる・・・
16 時過ぎに早めの夕食をとり、その後メキから明日の登頂について説明があった。寒いので途中休憩はないかわりにゆっくり登る、万が一、どちらかが調子が悪くなったときは無理せず、彼かアシスタントガイドと一緒に下山する、などなど
メルーの時は夜中の2時出発だったが、今回は0時。興奮するものの、早く寝なくては!とさっさと寝袋に入る。 |
Day6:
11/6
晴れのち曇り
8時間半
+
2時間半 |
前夜 23:30 温かいお茶とクッキーで目を覚ます。
0:00すぎ 暗闇の中を登頂開始。足元は岩と火山灰。先は見えないが、けっこうきつい斜面をジグザグに登って行く。
雪山に行くときくらいの格好はしているのだが、風も吹くのでとにかく寒い!
デイパックの外に出していたウォーターバックのチューブはすぐに凍ってしまうくらいだ。
小指は寒さでしびれて感覚がない。凍傷の人の写真とかが脳裏に浮かんだりして指が黒くなっていたらどうしようなどと考えてしまう。 |
それから5時間ほどはひたすら暗闇を登る。見えるものは私たちの足元の岩と星明りと他の人のライトくらい。
寒さと高度で足取りは重たくなるが、寒すぎて休むこともできない。ゲップもたくさん出る。
真夜中の登頂なんてもうこれで最後にしようと思ったりする。
ひたすら朝日が早く昇ることを願いながら一歩一歩・・・
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1つ目のピーク、Stella Point(ステラポイント)が見えてきて最後の斜面を登っているときのこと、ピークまであと20歩というところで、私(=慈芳)は急に気持ち悪くなってひざまづいた。ん?これはゲップじゃすまなそうだと思った瞬間、げーっと吐いた。といっても胃にはほとんど何にも入っていなかったので水だけ。火山灰に吸い込まれていった。寒すぎて疲れて水を吸収できなかったのか。
でも吐いたらとてもすっきりして元気が出てきた。
Stellaはもうすぐそこ。メキが「続けて行けるか?」ときいてきたので「大丈夫、行けるよ」と立ち上がった。 |
5:40 Stella Point(5,750mt到着。 空はやっと赤く染まってきたところだ。
ここから最高峰のUhuru Peakまではゆるやかに登ればいいだけ。もう心配ない。
さすがに今日はここまできつかったので、メキに「Karibu!」(スワヒリ語で「ようこそ」の意)と言われると、感激してちょっと涙ぐんだ。
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Stella Pointから |
Uhuru Peak(ウフルピーク)までは左手に巨大な氷河と地平線まで続く雲海を見ながら歩く。
下から見ていたときは、こんなに分厚い氷河が山頂にのっかっているとは全く知らなかった。氷山みたいだ。
その後ろにはメルーが小さく見えている。あんな高い山がここからはこんなに小さく見えるかと思うとまたそれも感激。
右手にはキリマンジャロの巨大なクレーターが見えている。
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キリマンジャロの雪 |
6:20 Uhuru Peak(5,895m)到着! ついにアフリカ最高地点にやってきた。
登山者がいっぱい集って祝っているのかと思いきや、誰もいなかった。
時計を見ると-7℃。そう、寒いので皆ここにそんなに長くとどまっていられないのだ。
私たちもしばらく景色を楽しんだあと、 引き返す。
途中、トレッカーに何人も会うが、皆フェイスマスクをしていたり帽子を深くかぶっているので挨拶もままならない感じ。
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アフリカ最高地点! |
下りは行き6時間以上かかった道のりを一気に降りていく。
明るくなってみてみると、よく暗い中こんなところを登ったもんだと思うような火山灰と礫の急斜面。
けっこうヒザにくる。
メキは慣れているからかザザーっと灰と礫の積もった地面を滑り降りていくが、私はこわいのでポレポレ。
降りても降りてもまだキャンプは遠い・・・ ふぅー
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遠くにキャンプが見える |
8:40 Barafu Camp到着。
即テントに倒れこんでぐったり。
ポーターたちがジュースとスープを持って来てくれたが、私はそれどころじゃなかった・・・ |
テントに倒れこむ |
11:00 ここでこのまま寝たいところだが今日はMweka camp(ムウェカキャンプ)まで降りないといけないので、再出発。
12:00 山小屋(Millenium Hut)に着くが目的地はもうひとつ先のキャンプ。ここから下は森に入っていく。プロテアがいっぱい咲いていて緑のきれいなトレイルである。
13:30 Mweka camp(3,000m)到着。まだ高いのだがここまで降りるとかなり暖かく感じる。
あー今日一日は長かった・・・ |