- 別冊ちゅらぼし日記 第4号
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ブウィンディ原生国立公園 ゴリラトラッキング / Gorilla Tracking in Bwindi Impenetrable National
Park #1
ゴリラトラッキングは、絶滅危惧種に指定されているマウンテンゴリラを探して熱帯雨林を歩くというウガンダ一の観光アトラクション。
コンゴ・ルワンダ国境に近い深い熱帯雨林を歩くこのアクティビティでは、
ゴリラだけでなく、美しい緑の森や地元民のシンプルな生活を垣間見ることができる
また途上国における観光政策と自然保護、地元コミュニティへの関係のあり方など、いろいろ考えさせられるエッセンスが詰まっている。
※ このゴリラトラッキングの記事は月刊ソトコト2006年1月号に掲載されました!
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ウガンダの奥地ブウィンディへ |
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前日、首都カンパラから10時間近くかけてブウィンディ原生国立公園まで移動する。
まずはこの移動が大変である。このルートは途中のムバララ(Mbarara)という町を抜けた後はかなりの田舎道。そんな道が出ている地図はない(というか入手できない)ので、正直どのルート、村を通っているのだかわからない状態。
途中、急斜面にバナナ畑の広がる峡谷を通る。一面のバナナの葉が山を緑に埋め尽くして絶景。が、幅の狭い崖っぷちの道、しかも未舗装でガタガタ、遥か下には濁流が流れる川が見えるというところなので、いつ壊れるかわからないバスで行くのはかなり怖い。
長時間の旅だが、トイレ休憩はあまりない。町のバスターミナルは、バスの利用客向けの市場のようなところなので、トイレは特にない。
ではどうするかというと、なんと何もない野原の横に一時停車。そこでみんな勝手にしてくださいということなのであ
る。
現地の女性は慣れた様子で子供と一緒にスカートのまま野にしゃがみこんでいた。 |
トイレ休憩 |
途中停車する村ではバスの客向けに食べ物を売っている。さつまいも、山芋(?)、焼き串など、炭で焼きたてなのでけっこうおいしい。持ち帰る人用に生もある。
バスの終着点、ブトゴタ(Butogota)からは地元のピックアップをチャーターしないといけない。が、バスを降りたら車が待っていたので、そのまま乗り込む。
40分ほどでブウィンディのゲートまでたどりつく。 |
芋を売る人たち |
ゲートを入ってすぐのところにコミュニティキャンプがあるので、そこにテントを張る。
カンパラより標高が高く、熱帯雨林がすぐ横に広がっているのでけっこう涼しいが、湿気は肌で感じる。 |
ブウィンディのゲート |
ゴリラに逢いに |
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ゴリラトラッキング当日、朝9時に公園管理事務所に集合、受付を済ませる。
ゴリラパーミットには既に訪れるゴリラグループの名前が書いてあるので、グループごとに引率してくれるレンジャーからゴリラトラッキングのルールや注意事項について説明がある。
まずは病気の人はゴリラにうつる可能性があるので行ってはいけない。くしゃみや咳をするときは後を向いて。ゴリラを発見したら7m以上は近づかない。観察中は飲食・喫煙禁止などなど・・・
私たちが訪れるのはM(Mbare)グループと呼ばれているゴリラたち。8頭のグループで、ここから一番近いところにいるそうだ。
一緒に行くのはフランス人の老夫婦、オランダ人夫婦、スウェーデンからの女の子2人の計8人。
なんとオランダ人夫婦は前日もトラッキングに参加していた。違うグループに会いにいったそうで、一番遠いところにいるそのグループを探すのに5時間近くかかり、しかも途中雨が降ってきて川は増水し、道はぐちゃぐちゃ、全身ずぶぬれになったそうだ。さらに彼らはルワンダでもトラッキングする予定だという。万が一見られなかったときのことを考えて3回分のパーミットをとったとか。すごい・・・ |
出発前の説明 |
説明が終わると早速森の中へ。
トラッキングにはガイドのレンジャーの他、銃を持った兵士が3名同行する。コンゴとの国境に近く、治安が不安定なためだ。
事務所裏手の小さな川を渡り、鬱蒼とした熱帯雨林の中の山道を上り始める。
比較的歩きやすい山道を45分ほど行くと頂上の休憩ポイントに着いた。小休止の間にレンジャーはトラッカーと連絡をとる。
トラッカーとは私たちより先に出発してゴリラを探す人たち。ゴリラは前の日の寝床から1日1kmほどしか動かないので、まずは寝床を探し、その付近を捜すんだそうだ。 |
山の上で小休止 |
休憩ポイントから先は特に決まった道はなく、ゴリラがいるところまで頭の上まである草をナタで切り開きながら進むことになる。
たまにトゲトゲのツルや葉があるので要注意である。が、背の高いオランダ人があ
っちこっちの枝にひっかかっているのに比べると私たちは小さいので比較的進むのが楽チン。こんなときは小さいほうが得なようだ。
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道なき道・・・
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20分ほどでゴリラの昨日の寝床にたどりつく。草がしきつめてあるベッドがいくつか。
きいていたとおり、ひとつひとつに糞がしてあった。寝床で糞をするためか、ゴリラは毎日寝床を変えるそうな。今朝したものだからまだプ〜ンと香りが・・・ |
寝床と糞 |
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