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ユーコン川下り(カナダユーコン準州ドーソンシティ 〜 アメリカアラスカ州イーグル)
/ Canoeing in Yukon River (Dawson/Canada to Eagle/Alaska)
ユーコン川は全長約6700km。カナダとアラスカを流れる広大な川で、カヌーやカヤックでの川下りが大変人気であ
る。
特にカナダのホワイトホース〜アラスカのサークルあたりがメジャーのようだが、
途中の支流からはじめたり、ベーリング海の河口まで下る人もいる。
私たちは、アンカレッジの友人がよく行っているときいたので、カナダユーコン準州ドーソンシティから国境を越えて
アラスカのイーグルまで104マイル(約170km)を4日間でたどり着く川下りをすることにした。
(地図をみる)
6/23: Day1 | 出発日、起きたらめずらしく雨が降っていたので、やんでから出ることに。前泊したDawson
City River Hostelでは、けっこう日本人の旅人もいて、イエローナイフに住んでいるという人、オートバイで南米まで行くという人など個性豊かで面白い。 (メモ: ・ レンタル先は、イーグルカヌーレンタル 907-547-2203。イーグルのお店なので、ドーソンで借りるときは、Dawson City River Hostelで借りる。イーグルに着いたらそのままカヌーを返せばよい。含まれるものは、カヌー、パドル3本、ライフジャケット2つ、コンテナ1つ(二人で一艇借りた場合) ドーソン、イーグル間は110$。 二人分だとコンテナひとつでは足りないと思われるので、バックパックや食料を包む大きなビニール袋があ ると良いかもしれない。あとユーコンの水は土をいっぱい含んでおり、飲むのは困難なので、水もたくさん用意すること。クリーク*でとまれた場合は、ろ過OR沸かしてその水を飲める。 *クリークとは小さな川のこと ・Dawson City River Hostelについてはアクティビティ情報→キャンプ情報参照 ・私たちは友人がくれた地図のコピーをもっていたが、何かしら川の地図を持っていくことをおすすめする ) |
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川に漕ぎ出すとあ
っという間に流れにのってあまりがんばって漕がなくても景色が変わっていく(川の流れは5〜7miles/h)。しかも広ーい川に私たちだけしかいない。最高の気分だ。ユーコン川は、細かい土をいっぱい含んでいるので、それがカヌーに当たって「しゃぁー」っとかすかに音がする。川の色はグレー。(その後わかったのだが、ホワイトホース付近では青緑で透明度が高い) 途中、島の水辺にムースの親子がいるのを発見。早速のワイルドライフに興奮。 |
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2時間半くらい行ったところ、水のきれいな小さなクリークの河口で今日はキャンプすることにした。 (メモ:キャンプ地はドーソンから16マイル程度、Twelve Miles Riverというところ。大きな地図にはのっていないかも。。 向かって右側にあ る) |
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6/24: Day2 | 2日目も順調に下る。ちょっと慣れてきて、漕がずに周りの景色を楽しむ方が多くなってきた。基本的にここまで下流にくると流れは穏やかなので、あ
んまり沈の心配はないと思われる。 2日目はForty Miles Riverを目指す。Forty Miles Riverは、この区間で一番大きな川で、たいていのカヌーイストがここで一休み&キャンプする。 川の色は黒っぽく、あまり流れが速くないので、鏡のようにまわりの景色がうつってとてもきれい。魚はけっこういるらしく、つりをしている人も多く見かけた。が、その日は大物を釣った人はいなかった模様。 また、ここには、不思議なゲストハウスがある。キッチン、調味料、ベッド、机などが置いてあ って、誰でも自由に利用して良いらしい。たぶん誰かのキャビンだったのだが、もう使わなくなって皆に開放しているのだろう。ゲストブックにはたくさん日本人の名前があ った。 (メモ: Forty Miles Riverはドーソンから51マイルくらい。ちゃんとしたキャンプ場があるわけではないのだが、トイレやゴミ箱 が置いてある。) |
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6/25: Day3 | 3日目かなり慣れてきて、カヌーの上で昼寝なんぞもしてみる。この日のハイライトはなんといっても泳いでいたムースを発見したこと。ムースはかなり泳ぎが速く、私たちを見てはいるものの、そのまま泳ぎ続け、島にかけあ がって去っていった。 | |
この日は、キャンプを予定していたクリークに降りたら、クマの足跡を発見したので、急遽とりやめ。次のキャンプ地を探してまた漕ぎ始めた。島がたくさんあ る地域だったので、名もない島の上でキャンプすることに。国境の7マイルくらい手前だっただろうか。 | ||
6/26: Day4 | さあ、今日は国境を越えて、昼過ぎにはイーグルに到着!の予定だったが、かなり強い向かい風。私ののっているへ先の方が軽いので、流されてボートは逆向きになったまま体制をもどせない。。。 川の表面もかなり風波がたっており、強く吹くときには、川の流れと風が均衡して全く動いてないことに気づく。しょうがないので、前日までとうってかわって全力で漕ぐことになった。 予定の2倍くらい時間がかかって、やっと国境が見えた。といっても、カナダとアメリカの旗が並んでいるだけ。よくよく見ると森が国境にそって刈 ってあるが、それだけ。 |
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ユーコン川はもともと土をいっぱい含んだグレーをしているので、表面が荒れてくると濁流のようにみえてくる。カヌーが横を向いてしまうと風を受けて横揺れ。沈は絶対しないと思っていたが、これは下手すると危ないかも。。こんなところでひっくり返ったら、間違いなく低体温症で岸までも泳げないかも。。などとびびりながらなるべく岸に近いところをすすむ。 イーグルの町は左側ということはわかっていたので、右端には絶対にいかないように。。 |
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7時間近く漕いだことになるだろうか、夕方4:30ごろやっとイーグルの町に到着。町のちょっと手前にあ
るボート乗り場でカヌーを降りて、一安心。ひー、今日はつらかった。 ボート乗り場から町までは歩いて10分くらい。イーグルは小さな町で、ユーコン川沿いに、グローサリーストア、モーテル、レストランなどがあ る。そこが町の中心。グローサリーストアの前にベンチと掲示板があるのだが、町中の情報はすべてそこに集まるようだ。そこへふらふらたどりつくと、陽気なおじさんが声をかけてきた。「2階へ行って書類を書いてくれ」という。「え、何の?」というと「US Citizenか?」。そうだ、国境を越えたんだった。。。 (メモ: ・ ここからドーソンに返るには、ふつうユーコンクイーンというボートにのる。けっこう高く、90$くらいするらしい。山火事の煙で視界が悪いため、ボートは運休。私たちは、ヒッチハイクするはめに。川下りには日数に余裕をもって。 ・キャンプ場は町から歩いて20分くらいのところにNational Parkのキャンプ場があ る) |
ユーコンは世界中から人を惹きつけているのには驚いた。
私たちが会っただけでも、ドイツ(かなり多い)、オーストラリア、スイス、イギリス、スペイン、そして日本。
川下りが終わってみると、ちょっとそれが理解できる。
近くで多発していた山火事の煙で、晴れているのに、空がかすんでいたのがちょっと残念だったが、
素晴らしい体験だった。うーんまた来たい。。。
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