「クールな日本」、「クールな田舎」を世界に
戦後数十年の間、日本は自分たちの文化・景観など古くから受け継がれているものをせっせと壊すことを代償に立ち上がることができました。高度成長を迎え、観光分野においても「新しいモノ」を求める国内需要にあわせ、コンクリートの塊や伝統とは全く関係のないテーマパーク、トリックアート館などが建てられた画一的な観光スポットが全国各地に創られ、賑わいました。
そんな時代も一昔前の話。グローバリゼーションや少子高齢化の時代を迎え、日本の経済は、明日の観光はと世間では不安の声がいっそう大きくなっています。
観光分野でのグローバリゼーション、これこそがインバウンドツーリズムだと考えられます。
しかしながら、海外からの訪問客を受け入れることにまだあまり慣れていない日本では、どのような顧客に、どのような価値(体験)を提供し、喜んで頂くのかということに対する理解が浅く、躊躇しているというのが現状ではないでしょうか。
それに対する解のひとつが「クールな日本」、「クールな田舎」の提供ではないかと我々は考えています。
旅行者に「これがニッポンか。面白いな/素敵だな」と思ってもらえるような日本でしかできない経験をしてもらうのです。特に外国人が憧れる伝統文化については、地方にその種が眠っているのではないでしょうか。
実はこういったことはそれほど難しいことではありません。世界中から多くの旅行者を受け入れているヨーロッパをはじめ、観光に力を入れる南米やアフリカでもそういった受入れ体制は構築されています。 逆に言うと、そういう体制があるからこそ旅行者は訪れるのです。
新しいランドマークは必要ありません。そこに古くから存在するものもう一度見直し、少し磨けばよいのです。
地方での新しいライフスタイルを
外資系コンサルティングファームのコンサルタントとしての日々においては多くのことを学び、今の原動力となっていることは間違いありません。
しかしながら、それと同時にコンサルタントの日々は仕事以外の私生活とのバランスを取ることが困難な場面も多くあり、そんなライフスタイルに疑問を持つことも少なくありませんでした。
また首都圏に職が集中し、地方が脆弱化していく現在の流れに疑問を感じています。
このような流れに対し自分としてやりたいこと、やらなければならないこと、それが地方に軸足を置いて事業を行うということでした。
日本の地方がクールな田舎として輝き始めると、そこに雇用が産まれ、そこに住みたいと思う人が増えてくると考えています。インバウンドツーリズムはそういう面でも意義があると思います。
また近い将来、仕事、社内での地位、オカネ以外の価値を求める人が増えてくると考えています。そのような方々の活躍の受け皿を作るということが地方社会には求められていると思っています。
株式会社美ら地球では、外資系コンサルティングファームで学んだ手法と旅の間に得た知識をフル活用し、これからの日本のツーリズム *1 を創り上げるお手伝いを致します。
当社では、絵に描いた餅ではなく、お客様の成功までの道のりを一歩一歩共に歩み、苦労とその先にある喜びを分かち合いたいと考えております。
代表取締役 山田 拓
- *1: 日本語に訳すと「観光」ですが、「観光・観光客」というと物見遊山的なイメージがあるため、これからの体験・交流型を意識し、あえて「ツーリズム」としています。