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- 別冊ちゅらぼし日記 第6号 -
ナミビア・オムシーヤ村への文具寄付プロジェクト報告 -1-

南部アフリカのナミビアにあるオムシーヤ村。
南アフリカで偶然知り合ったジェニファーがボランティア活動をしているということで、回遊途中10日ほど滞在させてもらいました。
(詳細は別冊ちゅらぼし日記「ナミビア・オワンボの人々の暮らし」へ)

温かい歓迎を受けて、村を去った後も何か貢献できることがあ ればなぁーと思っていた私たちは、帰国後、プラス株式会社のご協力をいただき、文具寄付を実現することができました。

今回はその「文具寄付プロジェクト」報告と、以前にみなさまにご協力いただいた「オムシーヤにプレイグランドを作ろうプロジェクト!」報告です。


きっかけ - 2005年7月 オムシーヤ村にて
オムシーヤ村は、小さな商店や食堂の並ぶ国道沿いを10分ほど歩けば、端から端まで行けてしまうくらいの小さな村。そこに学校は二つ。プライマリースクールとセカンダリースクール。日本でいえば、小学校と中学校といったところだろうか。

村自体は小さくても、10kmはなれた家から通ってくる子供もいるので、生徒数はけっこう多い。私たちのいっていたセカンダリースクール「オムシーヤ・イプンディ」では300人もいる。

学校の図書館再生プロジェクトを手伝うため、私たちは、毎日子供たちと同じように学校に通った。


オムシーヤ・イプンディ

ジェニファーは米国の政府系団体Peace Corpsから派遣されているボランティア。ゆえに学校には米国からの寄付品がいろいろあった。
主なものは、図書館の本と、コンピューター教室のPC数台。

図書館に並ぶ本は、ナミビアの教科書や、現地のオシワンボ語で書かれた冊子以外は、ほとんど米国から届いた英語の本だ。NBAスターのアメリカンドリーム達成の物語から、私たちでも「読みたいなー」と思うような素晴らしい百科事典などがずらりと並ぶ。
PCはインターネットにもつなげるようになっていた。(が、数ヵ月後、事情により停止されたとか・・・)  


コンピューター教室の様子

一見、ナミビアでは恵まれた環境に見えた。が、私たちが感じたのは、 最も基本となる文房具が足りないんじゃないかということ。

たとえば、ペンはオムシーヤでも売っているようなのだが、高いので、ジェニファーや他の先生らが、ちょっとした町(50km以上離れている)に行ったときにまとめ買いし、それを1本ずつ、生徒に売るようにしているらしい。
実際に毎日休み時間になると、ジェニファーのところへペンを買いに来る子供が必ずやってきた。
ノートは一人何冊も持っているわけではないので、一冊をボロボロになるまで書き込んでいるのをよく見かけた。
モノあふれる日本ではちょっと想像のつかないことだ。

教材やエイズ週間などイベントのポスターを手作りしようにもホッチキスやマジック、のりなどが十分にない。私たちは図書館リニューアルに際して必要なものを町まで買いに行くことになった。それらの備品は係の先生によって厳しく管理されていた。「あれ、どこやったっけ?」じゃすまないのだ。

彼らは非常に勉強熱心。もしかしたら、勉強を頑張れば大きな町へ出て行って職を得られると子供ながらにして考えているからかもしれない。
たとえば・・・

  • 「リニューアル作業中にて閉館」と書いてあるにも関わらず、ひっきりなしに「だめですか?」と子供たちがやってくる・・・
  • 図書館に何年も保管されていた、黄ばんでボロボロになった古い教科書。今回処分されることになったのだが、もしかして欲しい人がいるかもしれないと、希望者を募った時には、つかみ取り大会かと思うほどあっという間に机の上の本の山がなくなった・・・

そんな様子を目の当たりにして、 私たちからも何か学習に役立つものを提供できれば・・・と考えたのが文具の寄付だった。


リニューアル後の図書館で
早速本を読む子供たち

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